24. 12月 2013 · 左手のコード弾き、連結のコツ はコメントを受け付けていません。 · Categories: コード理論, ピアノレッスン

 

■コードを連結するには?


コードでピアノを弾こうという方のためのトピックです。

左手のコード弾き、第1ステップ では基本形について、

左手のコード弾き、第2ステップ では転回形についてでした。

転回形が色々できるようになったら、次は実践編です。

じゃあ、次々変わる曲のコード進行の中で、どの形を使ったらいいの?
何かルールがあるの?

ということになります。

原則としては「何でもいいよ。好きなようにして。」ということなんですが、

実際のところは「こういうふうにしとくとキレイなのでおすすめ。」

という経験則があります。

まず大原則は、

・なるべく近いところに動くこと。

和音が変わるたびにあっち、こっちと手が飛ばないように、

一番近い位置にある転回形を狙っていくことです。

 

そのための法則その1

・共通音はキープすること。

Cを「ミソ」の基本形ではじめた場合、次がFだったら、

Fの構成音である「ファラ」の中で共通する音は「」ですね。

左手小指で弾いているはずの「ド」をそのまま使って残し、

Fでは「ド」が一番下にある転回形、つまり「ドファラ」で弾くことです。

下の譜面の、黒い音符が共通音になります。

 展開1

さらに、Fの次がDmであったとしたら、

F(ファラド)とDm(レファラ)には共通音が2つ(ファ)ありますから

両方をキープして、ド→レに、一つだけ指を動かせばDmになるわけです。

  展開3

 

Dm(レファラ)の次にG7(ソシレファ)がくる場合は、

両方の共通音であるファをキープします。

この場合、和音は3個積みから4個積みに変わるので、

(1)レとファを一番下に残して、上にその他2つの音を乗せてもいいですが、

(2)レとファを真ん中に残して、他の音を上下で挟む形にしてもOKです。

展開2

 

■重要なのは「トップ」の音

(1)と(2)の最大の違いは何かというと、

いちばん上に乗った音(トップといいます)の動きです。

(1)のトップは ラ〜シ と上へ向かって動き、

(2)のトップは ラ〜ソ と下へ向かって動きます。

 

人間の耳は、和音を聞いた時、どうしても

いちばん上の音(トップ)の音が最もよく聞こえてくるので

トップの音がなんとなくメロディーのようにつながっていると

スムースで美しいと感じるのです。

だから、トップの音に気を配り、

同じ音をとるか、動くときは隣の上、あるいは隣の下

どちらかに移動するようにすれば、

おのずと、美しく連結したコード進行が連なっていくことになります。

 

それは、共通音がない和音同士を連結する時も、同じです。

共通音がなかったら、いちばん最初に考えるべきは、トップの音

トップを、次のコードの構成音の中でいちばん近い(絶対に隣とは限らない)

ところに設定します。

 

例えばAm(ラドミ)からG7(ソシレファ)では、共通音がありません。

その場合、まずはトップを次の和音のいちばん近いところに移動します。

(1)の場合トップはミ〜ファ と上方向へ。

(2)の場合トップはミ〜レ と下方向へ。

上、下、どちらが正解とかはありません。好みと感覚です。

時と場合によって、好きな方でどうぞ。

トップを決めたら、その下に、その他の構成音を積んでいけばいいのです。

 

展開4

 

そんなふうにして、基本形・転回形を自在に組み合わせて

コードの連結をやってみてください。

 

■ささやかな選択の自由

 

このように、一般的に最適とされる「法則」はありながらも、

要所要所で、選択肢がある。「好みでいいよ」っていうところがある。

「どっちが好き?どっちをやりたい?」

って、自分に問いかけて決めていくシーンがたくさんあります。

楽譜サマの命令に従うだけじゃなくて、自分がどうしたいかで決めていいって

なんだかうれしくないですか?

 

それが、このようなコード弾きによる、ポピュラーピアノの基本です。

基本の法則を学びながらも

ささやかに自分好みを選択していくという経験を積み重ねていくことで、

しだいに、音楽と自分自身とがつながる歓びを味わえていくんじゃないかな、と

私は感じています。

 

 

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