21. 1月 2014 · ピアノと息の関係2 はコメントを受け付けていません。 · Categories: ピアノレッスン, 音楽表現

 

■弾くことと呼吸をシンクロさせる

前回(ピアノと息の関係1)の続きです。

息を吐きながら弾く。
つまり、フレーズが続いている間は息を吐き、フレーズの切れ目で吸う。

とはいっても、
呼吸を意識しながらピアノを弾くのは、最初はとてもたいへんです。
手のことに精一杯になると、呼吸のことを忘れてしまうし、
呼吸を意識すると、手がアレレ??になるし・・・・

最初は仕方がありません。
でも、まずはちゃんと息を吐くことだけを考えてもいいでしょう。
吐くだけ吐けば、自然と吸いたくなるので。

で、どこで吐いて、どこで吸ったらいいのか、というと
クラシックの場合は基本的に、スラーがついている区間は吐く。
スラーの切れ目で吸う。
基本的にはそうですが、スラーがついている譜面ばかりではないので、

手に重みをかけている間は吐く。
手首の力を抜く時に吸う。
と思ってもよいと思います。

ポピュラーやジャズの場合、楽譜にスラーはついていないですから、
歌ったら自然とここまで一息で歌って、ここで息を吸うよね、という場所で
吐いて、吸って、とすればいいのです。
本当に歌ってみたら、すぐわかります。

クラシックの場合も、結局は歌えるように息を使えばいいのです。

やってみるとわかりますが、
息を吐く区間は長い。
息を吸う場所は一瞬、です。

そう。だから
ながーく息を吐いて、一瞬で吸う練習も必要になります。

吐く時は、
口から「フーーッ」と息を出すかんじではなく
静かに鼻から。
手・指先に向かって、ジンワリと息が下へ落ちていくイメージ。

吸う時は
胸を使って肩を上げて「フヒーッ」と吸ってしまうのではなく
おへその下、丹田に息を入れるつもりで、お腹から「グッ」と息を収めるかんじ。

強い音の時は、息も多く。
ガツンと決める時は「ハッ!!」と気合いを込めた息を。
繊細なピアニッシモの時は、息もごく弱く。または息を止めて。
息を止めて弾くと、ものすごく緊張感あるデリケートなシーンになります。

■呼吸するには練習がいる

そのように、呼吸ということに向き合いだすと、
おのずとそれは、ピアノの話だけでは収まらなくなってきます。

腹式で、長く吐いて一瞬で吸う、といった呼吸を自然に使えるようになるためには
少々練習がいります。
普段から自分の呼吸と向き合い、呼吸の仕方を練習するとよいでしょう。

声楽の方や管楽器の方などが訓練されている方法も色々あるでしょうし、
健康法から精神修養の分野まで、世の中には色々な呼吸法があります。

どんなものでもよいと思いますが、私の場合は、
長年続けている瞑想が、呼吸とのつき合い方の練習になってきたように思います。
最初はお腹で呼吸するというのは難しかったけれど
今は、自分なりの気持ちの良い呼吸の仕方がわかるようになってきました。

呼吸というのは、精神状態にダイレクトに反映するといわれます。
音楽において、呼吸をコントロールできるようになることは、
音を通して現れるもの、伝わるものにきっと影響し、
いろいろな可能性を開いていくような気がしています。

 

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