16. 5月 2014 · パソコンで楽譜を作れると、こんなメリットが はコメントを受け付けていません。 · Categories: その他, 作曲

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 来週入っているレコーディング仕事のために、

今週はコツコツと、スコアとパート譜をMacで作成しました。

作曲やアレンジとまた違った脳と手の使い方で、細かい単純作業の繰り返し・・・・

はっきり言ってメンドクサイものではあります。

昔は手書き作業する「写譜屋さん」という専門職がいましたが、

今は自分でやってしまうことが多いです。

ある意味便利だけど、ある意味たいへんです。

 

■Cubaseひとすじ、歴史的ユーザーかも
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私が使っているソフトはCubase(キューベース)です。

CubaseがMacに移植される前の時代、ATARIというメーカーのパソコンに

搭載されていたころからの、歴史的Cubaseユーザーであることには

わたし、ちょっとばかり自負があります(笑)。つまり20年超!?

 

わりと初期の頃からCubaseには楽譜作成機能がついていて、

私自身、現実的な必要性もあったので、

コツコツとCubaseでの楽譜作成スキルを積み上げてきました。

 

私が教えていた音楽学校の作編曲科の生徒さんも、

打ち込みにCubaseを使っている人がけっこういたけれど、

楽譜作成機能を使ったことがある人はいなかったなー。

たぶん、一般的なMIDI打ち込みやオーディオ機能に比べると、

楽譜作成はマニアックな機能なんだと思います。

けれど、弦楽器のアレンジなどをする人には必要なので、

私が一から楽譜作成機能の使い方を教えることになったのでした。

 

やっぱりね、音楽で仕事しようと思ったら、

楽譜作成・印刷、自分でできた方が絶対おトクだと思う。

ていうか、たぶん必要になるでしょう、いろんな場面で。

 

なんといっても、人に渡す譜面がキレイで整然とします。

譜面というのは、自分のためというより、演奏する人に伝えるためにあるので、

キレイでわかりやすいにこしたことはありません。

 

仲間内のバンドなら、走り書き程度のコードを渡して、

あとは口頭で相談しながらテキトーに・・・

というのもありですが、お仕事の場ではそうはいきません。

特に、弦楽器や管楽器の演奏者には「コードでテキトーに」は通用しないので、

何から何まで楽譜に書かないといけません。

その時に、パソコンで楽譜を作れるとどんなメリットがあるか。

キレイであること以外にも、けっこういろんなメリットがあります。

 
■パソコンで楽譜を作れると、こんなメリットが
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1.音を鳴らしながら譜面を作れる

手書きの時代は、楽譜を書く時、

それが実際どんな音で鳴るのか、上下左右の音といいかんじで合っているのか、

全体の流れはそれでいいのか・・・等、確かめる方法がありませんでした。

せいぜいピアノを使いながら、頭の中で想像するぐらい。

しかし機械の時代は、すべての楽器の音を実際にパソコン音源で鳴らしながら

アレンジを組み立て、楽譜にしていくことができます。

 

昔のアレンジャーは、五線紙にひたすら楽譜を書いて仕上げ、スタジオに入って

実際に音を鳴らして聴いたら「ありゃこりゃ!」みたいなこともあったとか・・・・

機械で音を鳴らしながら作れる今の時代は、そういうリスクはなくなっています。

 

2.レイアウト自在

五線譜の段の幅、一段あたりの小節数、1小節の幅など、自由に変えたり直したりできます。

手書きだと、そもそも使う五線紙のフォーマットに制約されるし、

定規を使って段数と小節数を計算しながらレイアウトを考え、

あげくに、一度書いてしまったらもう動かせません。直せません。

「しまった!」と思ったらまるまる1ページ書き直し(T T)なんてこともあるものです。

その点、機械は融通がききますね。

 

2. コピペ、切った貼ったが楽々

手書きでは、そもそも大胆な編集はできないし、

細かい点は修正液や紙貼りなどで直し、新しく五線を書き足し・・・と

手間のかかることこの上なし。

機械なら、心ゆくまでいじって最後に印刷すればよいので、全く問題ありません。

同じフレーズの繰り返しなどはコピペで良いのですし。

 

3. 移調がクリック1つでできる

一度書いたものを他のパートのために移調したい・・・などといった時。

あるいは「歌の人用に何音下げて、上げて・・・」といったニーズにも

クリック1つで対応できます。

管楽器を書く場合、特有の「移調読み」というハードルがありますが、

機械なら悩むことはありません。

 

4.スコアからパート譜を起こせる

弦や管の演奏者は、自分のパートだけ書いた譜面を見て演奏します。

これをパート譜といいますが、通常、全部の楽器が複数段で書かかれたスコア(総譜)から、

個別のパートを抜き書きする作業が必要なのです。

例えば楽器が20パートあったら、20パート分の抜き書きです。手間膨大!

 

この作業を専門に行う職人さんが、いわゆる「写譜屋さん」です。

作編曲家がスコア(総譜)を作ると、それを写譜屋さんに送って、

そこからパート譜を起こしてもらい、録音当日にスタジオに持って来てもらうのです。

昔はもちろん、全部手書きでやっていました。

音楽業界では必須のプロセスなので、一定の需要があり、それなりのお値段します。

特殊技能ですから専門職として確立されていて、業者として存在します。

現代では、その作業を譜面作成ソフトで行う業者さんも多くなっているようです。

 

そういうわけで、楽譜がらみで何が一番たいへんかって、

パート譜起こしが一番たいへんなのですが、

それを作編曲家自らがやれるようになるとですね、

早い話が、写譜屋さんに頼まなくてよくなります。

 

特に、私のようにスコアを手書きせず、最初からパソコンで作るような人は、

自分で作ったスコアのデータを少しいじれば、

手書きの数分の一の労力で、パート譜作成が可能になるというわけです。

まあ、細かい調整など色々あるので、楽々というわけにはいきませんが。

しかし、

予算の少ないプロジェクトや、自前のグループで活動する場合などは、

作編曲家自身が楽譜を作れることが大きなメリットになってきます。

 

私も、以前弦楽四重奏を含む8人編成のグループをやっていた時は、

これができたからこそ活動が成り立ったと言っても過言ではありません。

 

5.PDF化簡単

そうやって作った楽譜は、PDFで書き出しできるので、

そのままメール添付して送れます。

郵送だ、FAXだー、とやっていた時代が遠い昔のようです。

 

■できるようになっとくと、いいとは思います
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そういうわけで、いわゆるDTMの世界で、MIDIやAudioを扱うことに比べて

はるかに手を出す人が少ない領域だとは思いますが、

今後、人と関わって音楽を作っていきたい方にとっては、

できるようになっとくと、けっこういいことあるんじゃないかと思います。

 

ちなみに、「楽譜作成ソフトは何がいいんでしょうか?」というご質問に関して

私は答える資格を持ちません。

なぜなら、最初から今までCubase以外に使ったことはないからです。

一般的に、楽譜作成ソフトで一番メジャーなのは「フィナーレ」だと言われています。

それから「シベリウス」なんかもそうなのかな。

「ロジック」でも作成できるようですが、どこまで融通がきくのかわかりません。

いずれにしろ、そのへんは他の詳しいサイトを探してくださいませー。

 

 

 

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