26. 5月 2014 · パソコンで楽譜を作ることのデメリットとは はコメントを受け付けていません。 · Categories: その他, 作曲

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前回「パソコンで楽譜を作れると、こんなメリットが」という記事について

興味を持った方から「メリットはわかりました。デメリットはありますか?」

というご質問をいただいたので、今日はデメリット面を考えてみます。

 

1.機械的で配慮が足りない

昔ながらの写譜屋さんによる手書き譜面に慣れた

スタジオ・ミュージシャンから聞いたことがあります。

写譜屋さんの手書き譜面は、

弾く人のことを考えた段組みや音符の間隔取りが絶妙で、

とても見やすいのだそうです。

音楽をわかって、演奏者の意識もわかった上で、感覚的に配慮された譜面は、

やはり専門職の人の手に限る・・・ということなのでしょう。

ただ、こういう手書きの専門職自体、現代ではおそらく絶滅寸前です。

演奏者側の意識も「コンピュータ譜面があたりまえ」という方向へと

変わっているのではないかな、と私は感じます。

2.楽譜ソフトを覚えるのに労力がかかる

楽譜作成機能は、MIDI打ち込みやAudio機能とはまったく別系統です。

当然、作業手順や覚えるべきことも全然違うので、

別の知識とスキルをコツコツ積み上げていく時間が必要になります。

まあ何ごとも、新しいことを始めるということはそういうことなので、

当然といえば当然ですね。

3.作業が細かい

2番と似ていますが、楽譜作成は

音楽を作ることとは使うアタマの場所が全く違います。

はっきりいってあんまりクリエイティブとは言えないでしょう。

すでにあるものに対して、細部を整え、見た目を計算し、

細かいチェックの目を行き届かせ・・・といった、

緻密でコツコツ系の作業になります。

ガッツリ、ザックリ、ドーン!とやりたい方にとっては、

ちょっと辛いかもしれませんね。

 

3.ソフト間の連携がない

楽譜作成ソフトはいろんなメーカーからいろんなソフトが出ていますが、

それらを共通して書き出し/読み込みできるようなシステムにはなっていません。

つまり、「Cubase(キューベース)で作った譜面を人に送って、

Finale(フィナーレ)に読み込んで続きを作業してもらう」

というようなことはできないということです。

音符情報だけだったら、

スタンダードMIDIファイルという形式で共有が可能ですが

楽譜ソフトならではの機能、つまり

労力かけて作り込んだレイアウトや強弱記号、文字記号などは無効になります。

なので、そういう共有をしたい方は、

いちばんメジャーな「Finale」を選ばれるといいかもしれませんね。

 

4.譜面作成まで頼まれる

作編曲家としてこの作業ができると思われると、

事務所側はもう写譜屋さんを頼もうとしてくれなくなります。

「自分でやってください」ということです(笑)

そうすると、作曲・編曲作業が終わってもなお、

こんどは譜面作成という作業を追加しなくてはならなくなり、

労力割り増しです。

私の場合、まあその分の手数料をいただいていますが。

 

 

と、デメリット面を上げてみましたが・・・・

とはいえ!

やっぱり、メリットの方が何倍も大きいと思います。

できるとできないでは、可能性の広がりが違います。

もしすでに、楽譜作成機能がついているソフトをお持ちだったり(Cubaseとか)

今後の導入を検討しているのでしたら、

やってみて損はないと思いますよ!

 

 

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