10. 6月 2014 · コード独学する人に伝えたいコツ1・音楽は耳と手でやろう はコメントを受け付けていません。 · Categories: コード理論, ピアノレッスン

 
「コードを学びたい・わかるようになりたい」という方は
けっこういらっしゃいます。

楽器店などに行けば
「コードブック」のような教本は色々とあるので、
独学でチャレンジされる方も多いようですが、
自分だけではどうにもならず挫折する方もまた多いようで・・・。

もちろん、なんらかの形でレッスンに行くのが可能ならば、それが早道。

しかし、あえて。

Q:独学でやる場合の、コツはありますか?

という疑問に、私なりの答えを用意するならば、
こんなふうに言いたい、かな。

A:目やアタマよりも、まず、耳を使いましょう。

というわけで、ほんとに身につくための、
コードの練習の第一歩、提案します。

■コードの暗記はあんまりおすすめしませんね
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コードブックなどを見ると、
アルファベットに加えていろんな記号がゴチャゴチャとついて、
わけがわからん!と感じる方も多いかも。

「Cがド、Dがレ、Eがミ、ですよね?」

ってとこまでわかる方はけっこう多いけど、問題はその先ですよね。

「Cがド、なのはわかるけど、
 じゃあその横についてる色々はなんなの?」


こんなかんじで ↓
コードのいろいろ

で、教本のようなものはだいたい、これらそれぞれの違いを、
音符で一覧表にしてバアーーッと書いてあるので、
それを見るとけっこうひるむのではないでしょうか。

「ええ〜、これ全部覚えなきゃなんないの・・!?」

「ドとミとソと・・・
ここにフラットがついて、こっちにはシャープがついて・・・
ここ押して、次はここ押すの??
暗記、暗記・・・・
ひゃ〜、覚えらんない、わたし無理!(ノД`)  」


いやいや、そりゃ無理だ。
それあたりまえだから、大丈夫。

で音符を読んで、で暗記しようとしても。
仮にそれができたとしても。
残念ながらそれは、
実際に使える、生きたコードの理解にはつながらないと私は思っています。

だって、音楽は耳と手でやるものなんだから。

音を聴く耳と、楽器を触る手の感覚
こっちが本質だから。

歴史の年号や数学の公式の試験勉強じゃないんだから。

音楽に関しては
教科書とノートで丸覚えしても、無駄な努力に終わるでしょう。

音楽は、耳と手でやりましょう。

じゃあ、そのために。


■まずは、完全5度を作る
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そこでステップ1。

まず、右手の親指と小指で「完全5度(かんぜんごど)
という音程を作ります。
それってどういう意味?っていうのは、ここでは省略。
わからなくっても大丈夫。

とにかく、
親指をドにおいて、小指をソにおいてみてください。

はい。これが「完全5度」という2つの音の関係性です。
この指の幅。このかんじ。これを感じてみて。

きわめて自然に、ほどよく、狭くもなく、広くもなく、
親指と小指の間隔が広がっていますね?

この幅が、完全5度。

目をつぶってもその幅を再現できますか?
この幅を、手クセで覚えたいのです。

そして、この響きを味わってみて。

なんか、スコーンと抜けたような、スッキリと濁りのない、
でもなんとなく力強い、パワーを秘めている感じがしませんか。

だからこれ、ロックの世界では「パワーコード」っていいます。
この音程をエレキギターでガツンと弾くと、めっちゃパワフルなのです。

さあ、何度も弾いて、聴いて、味わってみて。

この響きが、完全5度。


■指の幅を変えず、手をハンコのように
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さて、ステップ2。

そしたら、その指の幅を絶対に変えないで。
今押してる指の間隔を、ロボットのように固定して、
腕ごと少し上に上げてください。

そして、その手を持ち上げたまま、
そのまま半音上、つまり、ド♯とソ♯の上空に移動させます。
そして、そのままハンコを押すように、
ド♯とソ♯の鍵盤に降ろしてください。

 



指の幅、変えてませんね?
手首フラフラ、してませんね?

手全体が「完全5度」の形をしたハンコになってますか?


手がハンコのようになっていれば、そのままド♯を親指として
「完全5度」が鳴っています。

また、味わって。
この響きが完全5度。
この手の幅が、完全5度。

さらに、また指の幅を絶対に変えずに
手をハンコにして、半音上に。
手で感じる。耳で味わう。

さらに半音上・・・以下リピート。

腕全体の位置を前後左右にずらしていくだけで、
次々と完全5度が鳴りますでしょうか。

これを楽譜にするとこういうことになります。


完全5度

ほとんどの完全5度が、

親指が白鍵⇆小指も白鍵 つまり白&白
親指が黒鍵⇆小指も黒鍵 つまり黒&黒

とわかりやすいですが、
最後の、親指がシ♭とシの時だけ、

黒&白
白&黒

になるので気をつけて。

しかし、あくまでも手をハンコにして、指の間隔を絶対に変えなければ、
ちょっと手首をずらすだけで、ちゃんとハンコが押せるはずです。

 何度もやりましょう。

■なんども言うけど、目じゃなくて耳!
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このように「完全5度が作れる・聴こえる」ということが
今後、コードを扱う上でとても重要な基礎になると
私は考えています。


では、ステップ3。


さっきのが何度もやって、できてきたら、
次は目をつぶってやってみましょう。

ここ、大事!

目に頼らない!
確かめるのは、手の幅と耳で。

次の移動先をみつけるのは、
目じゃなくて、手で探る!
黒と白がデコボコしてるんだから、
手探りで場所はわかるはずなんです。

だから、スティービー・ワンダーみたいに
目が見えない人でもピアノが弾けるんですよ。


出してる音が、合ってる/合ってない、を確認するのは、
目じゃなくて、耳で響きを感じる!
完全5度の響き。あの感じ。
あのスッキリと抜けて、パワフルなあの響きが鳴っていますか?

くれぐれも、目で確認しないように。

手自身が、手の幅を思い出し、
耳自身が、正しいか間違いかを判断してください。


■手と耳が、コードを知るようになる
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さらに、ステップ4。

こんどは、どこでもランダムな位置に手を持っていって、
その場所で完全5度を作ってみましょう。

鍵盤の上の方で。下の方で。
位置をわざと飛ばして。
てきとうに。ゆきあたりばったり。
どこでも、手は「あの幅」を再現してください。
合っているかどうかは、響きで判断してください。

あやしかったら、ちょっと周辺の音を試してみて、
これかな?これじゃない・・・と検討・判断してみてください。
そのプロセスが重要です。

そんな風に、何度も何度も
手と耳で完全5度を探していけば、やがて、
完全5度というものがどういうものか、
手と耳が知るようになるでしょう。



だからね。
音楽やるのに、ほんとはあんまりアタマはいらないんです。

「私はアタマが悪いからコードが覚えられない・・」
ということは、おそらくないでしょう。
そういうアタマは、あんまりなくても大丈夫。

しかし、実のところ、
耳が育たなければ難しい、ということです。

だって、音楽は耳でやるものなのですから。
そういう耳を育てていくのが、音楽の学びでもあるのです。

音楽は、コードは手と耳で。
これが私の持論です。


また次回に続きます。

 

 

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