26. 5月 2016 · 「森羅万象〜ピアノで語るゼーガペイン〜」作曲者による曲解説13〜14 はコメントを受け付けていません。 · Categories: CD森羅万象, アレンジ, コード理論, 作曲

sinrabanshouS

4月13日に発売したCD

森羅万象(ありとあらゆるもの)〜ピアノで語るゼーガペイン〜

楽曲解説シリーズ、4回目です。

 

1回目:1.また夏が来る〜4:アルティールまで

2回目:5.光は痛みを超えて〜9.RYOKO まで

3回目:10.消されるなこの思い〜12.光の戦士まで

 

13. 舞浜の空は青いか

これはほんとにもう、いかにもフィナーレっぽい曲ですね。

まさに晴れわたった大空のようなイメージ。

 

王道の壮大・感動路線。

私、こういうメロディーはかなり得意で

書こうと思ったら、あんまり悩まないでツルツル出てくるかんじです。

 

オリジナル・サントラーバジョンでは、ピアノと弦オーケストラ、管楽器はホルンだけ入れました。

ホルンという楽器は、金管だけどトランペットやトロンボーンのようにバリバリ目立たず、基本的にマイルドで、弦楽器に非常になじみが良い音がします。

それでいて、独特のプアーーンとした広がりが出るので、壮大感アップに貢献してくれます。

 

サントラのレコーディング時、この曲は確か一番最後の時間がなくなったあたりで録ったもので、

 

ハイハイ、次々!

ハイハイ、ではやりまーす、回しまーす

さーっと弾いて

いいっすね、OKすね、おわりーっ。

 

みたいなかんじだったです。

でも演奏者の皆さん、何の問題もなく、すぐ感じをつかみながらサカサカ弾けて。

その理由は、

めっちゃ王道アレンジだったことと

書いた私がツルツル思いついて、サカサカ書いた楽譜だからというのもあると思います。

だいたい、そういうものが自然の摂理に合ってて弾きやすく、わかりやすく、聴いてキレイなんです。

 

経験上。

頭でこねくり回して、いじり倒したような譜面は、弾きにくく、わかりにくく、出来上がりもなんかアカ抜けないということが多いように思います。

直感にしたがったものが、自然の摂理に合っていて上質だ、というのが私なりの持論です。

なるべくそうありたいものだと思います。

 

で、今回のピアノ・バージョンは、長さを倍にして前半を静かめでひっぱり、できるだけそのオケの壮大感をピアノ一つで出せるように、特に後半がんばりました。

がんばった結果、テンポもどんどん上がっていきましたが、まあここは一気にたたみかけ・・・ということで。

最後に、青空に光がきらめいてホワイトアウトするような・・・そんなイメージで終わりです。

 

14.キミヘ ムカウ ヒカリ

キミヘ ムカウ ヒカリ・シングル盤

 

唯一、私の曲ではない曲。

気分としては、本編終了後のボーナストラックですね。

 

番組のオープニング・テーマで、作曲は新居昭乃さんです。

 

原曲は、独特のささやきヴォイスで歌われ、

オケはエレクトリックな(ていうのかな)

あるいはサイバーな(古いか!?w)

かんじの、混沌としつつ透明な浮遊感が特徴的です。

 

今回このアルバムを作るにあたって

この新居昭乃さんのオープニングか

ロッキーチャックさんのエンディング(リトルグッバイ)か

どちらかを入れたいと思いました。

 

で、どっちにする?という時に

判断材料は何かというと、

どれだけピアノで聴かせることができるか

でした。

 

それは曲の良し悪しというよりは、

メロディーがより「ピアノ向き」なのはどちらか、という選択です。

 

リトルグッバイもこれ自体いい曲なんですけど

ピアノアレンジ目線で分析すると、ちょっとメロディーと間が扱いづらいところがあるんです。

やってやれないことはないけれど、

よりおもしろくなりそうなのは「キミヘムカウヒカリ」だな!と判断しました。

 

原曲の印象だけだとわからなかったけど

そのつもりで採譜すると、けっこうこの曲、メロディーがドラマチックでした。

 

特に、1番・2番終わって、間奏終わって、次。

いわゆる「大サビ」のところは、実はかなりパワフルなことをやってるんだなー、と。

で、ピアノアレンジでは、ここのところを思い切り際立たせることを意図しました。

ちょっとハッとするでしょ?

 

それから、この曲のもう一つの特徴はコード使いですね。

ちょっと専門的になりますが、

全体的にadd9(add2)とか、sus4とか、ヌケのいいコードを多用していること。

これが独特の透明感の鍵。

 

それから、あからさまなドミナント〜トニックという解決をしないで、すり抜けるような流れでコード進行が作られていること。

これが独特の浮遊感の鍵。

 

この2点によって、明るいとも暗いともいえない不思議な透明感と浮遊感をかもしだす曲となっていると思います。

そこのニュアンスをいいカンジにだせるように意識しました。

 

あらあら。ついガチで分析しちゃいました。

好きなんですよ、こういうコードの話(笑)

 

こうやって人さまの曲をピアノアレンジするのも、私はけっこう好きです。

いずれそのうち、なんらかのテーマで、カバーのピアノアレンジばっかりのアルバムも作ってみたいなーなんて、うっすら思っています。

 

というわけで、

作曲者による解説シリーズ、これで終了です。

追っかけて読んでくださった皆さま、ありがとうございましたー!

 

 

 

ゼーガペイン 10th ANNIVERSARY BOX [Blu-ray]

 

 

配信販売はこちら!ハイレゾも

4月27日、配信販売もスタートしました。

高音質・ハイレゾ配信もやってます。

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ライブのお知らせ

大塚彩子 ピアノ&トーク〜森羅万象(ありとあらゆるもの)〜

2016年6月25日(土) ヤマハ銀座スタジオ

開演16:00(開場15:30) 全席自由 ¥5,400(税込)

新作CD「森羅万象(ありとあらゆるもの)~ピアノで語るゼーガペイン~」の曲を中心に、ジャンルを超えた癒しのピアノと心の奥深くに旅するお話。

チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:296615)

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